岩船寺から浄瑠璃寺までの石仏の道
順路としてはこの方が下りになっていますのでお薦めです。
およそ1時間前後で浄瑠璃寺に到着です。
道中の主な石仏をご紹介しますね。
不動明王石仏
等身大で力強い感じの石仏です。でもよく見るとちょっとユニークな面持ち。藪の中に佇んでいます。
急な坂道にも手すりがついています。
笑い仏
当尾の里の石仏群の中でもスター級の仏さま。永仁7(1299)年の銘があるから700年間微笑み続けていらっしゃるのですね。
道中、田んぼの稲も色づき始めてまもなく収穫の季節です。
彼岸花もあちこち田んぼの畦に咲いていて秋の到来を感じます。
からすの壷二尊
「阿弥陀如来」と「地蔵菩薩」の二面が彫られています。
左側面地蔵菩薩像 正面阿弥陀如来像
からすの壺
あぜ道を抜けて車道に出てもうしばらく歩きますと、脇の竹藪の中から、西向きの岩に阿弥陀如来像が。
横の岩には地蔵菩薩像(左)と十一面観音像(右)が彫られた、藪の中地蔵三尊が現れます。これも鎌倉中期の作。
藪の中地蔵三尊のそばの農家の軒先には、自家用野菜や手製の加工品の特設スタンドが。
ほとんどの小袋が1個100円と安くて新鮮!
ここまで来れば、浄瑠璃寺はもう目の前です。
それにしても、なぜ当尾の里にはこんなに石仏が多いのでしょう・・・。
畦道の脇や藪の茂みの中、野ざらしの石仏たちの豊かな表情を見て古の里人たちの素朴な信仰心に想いを馳せ、この風景に心洗われるようなひとときでした。・・・・続く
◇岩船寺
拝観時間:3月~11月 8:30~17:00
12月~2月 9:00~16:00
拝観料:300円
tel : 0774-76-3390
小さなホテル奈良倶楽部