2008年3月3日月曜日

修二会こぼれ話⑪~食堂作法~

お客様チェックアウトのあと、お昼少し前に二月堂へ・・・。

童子さん達がお松明を作ってらっしゃるところでも見れればと思ったのですが
すでに今晩上がるお松明は出来上がってました。


お尋ねすれば、早い人で朝の6:30から作り始め、
9:30には出来上がっているとのこと!
いつもお話する野村さんは今年は最後の10本目を担がれるとか・・・


お昼前の休憩時間でしょうか。
参籠宿所のあたり、練行衆の方々のなごやかな笑顔が垣間見えます。
差し入れなどに訪れている方もちらほら。


正午になって、練行衆が日に一度の食事をとることができる
食堂作法(じきどうさほう)をちょうど見ることができました。

二月堂の登廊下、右手にあるのが食堂(じきどう)です。

なんとなく皆さんそわそわとしたムードです

食堂に小走りで入って行かれました。
食堂へ運ばれる大きなお鍋

小1時間ほど後、食作法が終わると食堂から出てきた練行衆が、
隣の閼伽井屋に向かって、和紙にくるんだご飯を投げていかれます。
これは、「生飯(さば)投げ」と呼ばれる
生き物に対する施しの作法なのです。


ちょうどこの頃、投げられた生飯目当てに
どこからともなく鹿がきて・・・

そうそう、12日に担がれる籠松明に使われる根付きの真竹、
先日運び込まれた山城松明講の竹が12本中3本選ばれたとか。
籠松明用の竹は食堂と閼伽井屋の間に立てかけられています。
それぞれ童子さんの名前が書いてあります。
籠松明は、毎日少しずつ部品を作って
3/8に組み立てられるそうですよ。

小さなホテル奈良倶楽部