2008年8月31日日曜日

秋の奈良*観月会のご紹介



中秋の名月に県内各地で行われる「観月会」のご紹介です☆

2008年9月14日(日)

◇唐招提寺「観月讃仏会 」

時間:18:00~21:00
場所:奈良市五条町
拝観料:境内は無料開放
    御影堂は拝観料500円
問い合わせ先:唐招提寺(tel:0742-33-7900)

鑑真和上像が安置されている御影堂の庭園が特別に開放(有料)
月明かりの中、和上像や東山魁夷画伯の障壁画も昼間とは違った雰囲気。


◇慈光院「観月茶会」

時間:17:00~21:00
場所:大和郡山市小泉町
拝観料:1500円(茶席料含む、予約は不要)
問い合わせ先:慈光院(tel:0743-53-3004)

石州流茶道の祖・片桐石州が創建したお寺です。
重要文化財の書院で、大和青垣といわれる山々を借景とした
手入れの行き届いた庭園にかかる名月を眺めながら、
風流なお茶会が楽しめます。

◇松尾寺「観月瞑想会 」

時間:18:00~21:00
場所:大和郡山市山田町683
問い合わせ先:松尾寺(tel:0743-53-5023)

松尾寺は元正天皇の勅願により創健された古刹で、
718年天武天皇の皇子・舎人親王が日本書紀の完成と
自らの42才の厄除けの願いをかけて修行をした所と伝えられています。
以来、厄除け祈願のお寺として有名です。
山の中腹に位置する寺の境内からのお月見と夜景は見事。


◇大神神社「観月祭」

時間:観月野点は15:00~18:00
   観月祭は18:30~ 
   投句締切:14:00まで
場所:桜井市三輪
拝観料:無料(観月野点も無料)
問い合わせ先:大神神社(tel:0744-42-6633)

わが国最古の神社と言われる大神神社で、
観月祭として巫女による神楽や雅楽の奉納が行われます。
この頃、ご神体山である三輪山上より月が現れ始め、
古式ゆかしく荘厳な雰囲気が境内を包み込みます。

◇新薬師寺「観月会」

時間:17:30~20:30
場所:奈良市高畑町1352
拝観料:1000円(拝観料・横笛の演奏会・記念品代込)
問い合わせ先:新薬師寺(tel:0742-22-3736)

本尊・薬師如来像と十二神将像を祀る本堂の扉が開放され
堂内がライトアップされます。 横笛の奉納コンサートも開催。
例年この頃には境内のハギも見頃を迎え、彩りを添えます。

◇猿沢池 「采女祭」

時間:17:00~花扇奉納行列(JR奈良駅発)
   18:00~神事
   19:00~管絃船の儀
場所:奈良市猿沢池畔 采女神社
   行列はJR奈良駅出発
問い合わせ先:奈良市観光センター(tel:0742-22-3900)
                 
春日大社の末社、采女神社の例祭で、
奈良時代の帝の寵愛が衰えたことを嘆いて猿沢池に身を投げた
采女(後宮の女官)の霊を慰めるために行われる祭りです。

采女神社はこの采女の霊を慰めるため猿沢池の北西に鎮座していますが、
身を投げた池を見るにしのびず、一夜で社殿が後ろ向きになったと
伝えられています。

中秋の名月のもと艶やかな十二単姿の花扇使らが乗った2艘の菅絃船が
雅楽を奏でながら池を巡り秋の七草に飾られた花扇を水面に浮かべます。


◇明日香石舞台で「月を観る会」

時間:17:00~20:00
場所:国営飛鳥歴史公園石舞台地区「あすか風舞台」
参加費:無料(レジャーシートなどは各自用意)
    小雨決行・荒天中止
問い合わせ先:明日香村観光開発公社(tel:0744-54-4577)

飛鳥光の回廊なども同時期に開催されてますよ。

***

中秋の満月の夜にお迎えがきて、月に帰っていく「かぐや姫」のお話。
「かぐや姫」の舞台は、なんと奈良県北葛城郡広陵町なんですよ☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月30日土曜日

旅の余韻

・・・に、浸る間もなく帰宅してからは
月末と週末が重なって大忙しの時間。

留守中にもかかわらず
ご予約やお問合せのメールをたくさんいただきました。
どうもありがとうございました。

また美術館に行って見てきましたよ!というお便りも。
本当に、どうもありがとうございました。


     
          


今回の東京ステイは・・・下の子供が学生最後の夏休み、
彼の下宿をアジトに動き回れるのも今年が最後の夏。

というわけで、5泊ものんびりとしてきたのですが、
反対に限られた日数の中で鉄砲玉のように動き回ってました。

以前住んでいた時の友人や学生時代の友人達、娘や息子達、
ほとんど毎食誰かと飲んだり食べたり
楽しい時間を共有しながらもタフな毎日。

趣味の美術館巡りも、この時とばかりにガンガンと(笑)

落ち着きましたら、この「美術館巡り」で感じたことなど
書き記してみたいと思っています。

でも・・・・しばらく書くことから離れてしまうと
やはり中々筆が進みませんね。

写真は近代美術協会展(都美術館)での出品作品。

***

でも、何だかんだ言いながらも、
ここ数日間の楽しかったことを思い浮べては
旅の余韻を味わってます♪幸せ♪


小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月29日金曜日

9月の歳時記

初秋の奈良への旅☆
9月に行われる見どころや行事などをご紹介します。

<<伝統行事>>

9/14 奈良県内の仲秋の名月の行事 (→詳細はブログ内のこちら

9/15 安倍文殊院「大和ぼけ封じ大祭」

9/15 白毫寺「志貴親王御忌」

9/15 霊山寺「柴燈護摩法要」

9/17 東大寺二月堂「十七夜盆踊り」
昨年の様子はブログ内にアップしております^^

9/23 大和神社の大祭


<<秘仏特別公開>>

9/1~9/7 松尾寺「役行者像特別開扉 」

9/1~9/2 吉田寺「多宝塔秘仏大日如来像特別開扉 」

9/11~11/30 法隆寺「法隆寺秘宝展」秋の特別公開

9/16~11/25 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画」秋の特別公開

<<イベント>>

9/13~9/14 奈良少年刑務所「矯正展」
       山下洋輔ピアノコンサート(9/13)

9/13~11/24 若草山 秋の開山


ライトアッププロムナードも、9月に入ると18:00から始まりますよ。(22:00まで)

<<展覧会情報>>

奈良国立博物館で開催中の「西国三十三所 観音霊場と祈りの美」展は9/28まで!!

私の中では超お奨めの展覧会。お見逃しなく!

またいよいよ、2008年9/1から2010年5月末にかけて、
『西国三十三所 結縁ご開帳』が順次始まりますよ。


***

吾亦紅やホトトギス、萩やススキやコスモスの花
風に揺れる秋の草花。

いつのまにか陽の落ちるのが早くなって
あっという間に夕暮れ時。夕焼け雲も美しい。

9月は秋の始まりの月☆

暮らしの中の小さな秋の始まりを見つけては
喜びを感じる季節でもあります。

お出かけの参考にしていただければ幸いです。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月23日土曜日

旅の準備はタノシイ♪



ひょっとして同じ気持ちの方もいらっしゃるのでは?

私は出発前の関西国際空港がすごく好き。
その旅行期間中で一番わくわくしている時かもしれないくらい。

それほど、旅って、出発前が楽しいものですね。

明日から29日(金)まで夏休みを取ってます。
私一人ですが、東京へお出かけ。
たっぷり遊んでまいります。

昨晩から、あちこち自分の行きたいところを
ネットで入念にチェックして、どういう風に回ろうかとシュミレーション。

美術館や博物館、お洒落なギャラリーや素敵なお店。

定休日や開館時間なども考え、見たいものの優先順位も考えて
自分のための『旅の栞』なども作ったり♪

旅は、出発する前もタノシイ♪
もちろん旅の道中はもっとタノシイ♪
そして帰ってからも、あれこれ思い出してはタノシイ♪

ずっと年月が経っても、ふっと思い出して心がニヤッとしたり♪
        ↑
(これは近頃の私達夫婦によく起こること。二人で旅に出ても、
「家族4人一緒に旅行に行ったのはいつが最後だった?」とか
昔の旅の話ばかりして、それがまた結構楽しかったりするのです)

「旅」の定義は人それぞれ、
旅の楽しみ方も味わい方も過ごし方も。

体調に気をつけながらも
美しいものを感じ、五感を研ぎ澄まし好奇心を満たしてこようと☆




上の写真は、先日和歌山で見た夕暮れ時の空。

夏が過ぎ行き、早、秋の気配。

「こんな空を見たら切なく物悲しい」と夫は言う。
妻は「夏の終わりにセンチになるなんて中高生じゃあるまいし」と。

休み前の楽しさのどこかにちょっとだけ淋しい気持ちがあるのも
きっと休みが終わった、その向こうを想像してしまうから?


明日の私は、旅人を迎える仕事をおえて旅の人に♪

**しばらくご予約メールなどのお返事遅れます。よろしくお願いします。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月22日金曜日

近代美術協会展@東京都美術館

たまには自己宣伝を++

ただ今、私、油絵一点を出品中です。

「近代美術協会展」
場所:上野公園 東京都美術館で。
会期:8/20~8/30(会期中無休)
時間:9:00~17:00(入場16:30まで、最終日14:00まで)

会場は多分フェルメール展の隣あたりの展示室だと思います。

もし上記期間中、フェルメール展などで上野までお出かけでしたら
もうちょっとだけ足を延ばしてくださいませ。

私も来週は東京で美術館巡りを楽しんでます♪


   

私・・別に”籠の鳥”ではないのだけれど、仕事柄
家にいることが多い、というか家の中での拘束時間が長くて

出かけられない時など、つい窓から外の季節を覗き見ては、
想像の翼を広げて、いろんなこと心の中に思い描いてます。

小さな窓から大きな世界へ、
気持ちさえあればどこへでも自由に飛び立っていけるのだ。
私と世界とはこの小さな窓で繋がっているのだ。

というような気持ちを表現しているのだけど・・・。

これは以前の日記にも書いたことで、
あの時は0号の小品に対してだったけど、今回も同じような気持ちで、
窓辺や窓にかけているポジャギをイメージして描いている。

私の中でちょっとしたインスピレーションの源になっている窓。

日々の中でのちょっとしたものをテーマに意味づけしていって
大事に膨らませていくのも中々面白いこと☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月21日木曜日

「peace peace peace」の珈琲&うつわや「悠々」

ぐんと涼しくなってきました。
珈琲のおいしい季節到来ですね♪

お盆明けの営業再開を待ちわびて、珈琲の美味しいお店

州見台(くにみだい)という新興住宅街にある
「peace peace peace」さんへ行ってきました。



州見台は、奈良倶楽部から京奈和道(有料道路)へ行く入り口にあって
うちから車でちょうど10分のすごく近い所です。


自家焙煎の珈琲が本当に美味しいところで、
こだわりの天然酵母パンも美味しくって、
とにかく全てに職人技の美味しさだ・・って聞いていたお店。


          


先月初めてお邪魔したときには、お茶する時間がなくて
パンだけ買い占めて立ち去ったのだけど、この時、手に取った
お店の案内チラシの「ピースピースピースのインフォメーション」。

持って帰って家で読んで、店主さんの物語にぐぐっと感動してしまい、
涼しくなったら絶対ここで珈琲を飲もうと楽しみに決めたのでした。

ところで、話がちょっと逸れますが、
私には「心の師匠」と勝手に呼んでいる、
奈良カフェの水先案内人の友人がいます。

もういい年齢の、傍目には充分大人の私ですが
精神世界は20代30代40代、どこへでも合わせられる柔軟な心の持ち主
(って、思ってるのは自分だけのオメデタイ私。 笑)
でもやっぱり、今、奈良でお店を頑張ってる若い店主さん達の
柔らかい感受性や斬新なセンスや頑固なこだわりなどに
自分にはないものを感じて、眩しく羨ましく思ったりすることも。

そんな私が羨望してしまうちょっといいお店を
いつもいいタイミングで教えてくれるのがこの師匠。

話の逸脱が長くなりましたが、この師匠が惚れ込んで
このたび、ピースさん(「peace peace peace」さんの店名が長いからピースさんで略させてもらいますね)のサイトをつくるお手伝いをされたのです。

ピースさんがこだわって熱く語って下さった、
天日干しの珈琲豆を使っている話
油脂を使わず、長時間発酵・熟成させることによって、
ソフト感とより良い風味を出したパンの話
私がゾクゾクとした物語「インフォメーション」
全部サイトに詳しく書かれています。

それにしても珈琲が美味しい!
珈琲の銘柄の違いなどすごくわかりやすく教えていただいたので
もう一杯おかわりしたのも、深く味わいたいためにミルクを入れなかったのも初めてのこと。


        

そしてロールケーキやパリッとした小さなサイズのピザも本当に美味しかった!

「peace peace peace]

住所:京都府木津川市木津町州見台8-5-2
tel/fax:0774-73-6664
営業時間:9:00~19:00(L.O. 18:30)
定休日:日曜日・第三月曜日(祝日営業)

焼きたての食パンの写真を撮っている我が「心の師匠」
                    ↓


********

ところで、また話はコロっとかわりますが、

上のロールケーキの写真の中に写ってるコーヒーカップ、
ちょっと面白くて素敵でしょ?

奈良県桜井の陶芸家、吉岡萬理さんのコーヒーカップ☆

吉岡萬理さんの作品は永谷園や象印のCMに出演したこともあり
粉引きや鉄彩といった作品もある中で、
最近のはちょっとユニークで元気いっぱいの楽しい感じ☆

このカップ、ピースさんのご近所のうつわや「悠々」さんで。


    

州見台(くにみだい)にはまだまだ気になるお店がたくさんあって
車を使うと奈良倶楽部からも近いので
これからもっとご紹介していければと思っています。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月20日水曜日

思わぬ休日をいただいて・・・。~後編~

こんな休日を過ごせました。

私にしてはめずらしく、そしてこれこそがこの旅の目的だった
2日間で3冊も読破!
(「のぼうの城」「夜は短し歩けよ乙女」「ザ・ウィスキーキャット」)

たくさん読めばいいというものではないけど。
ネットにハマッたこの1年、本当に本を読まなくなった。

まあ別に無理に読まなくてもいいのだけど、
読めなくなったというべきか、
あんまり読まないから、むつかしい本を読もうと思って
かえって、完読できない本が山のように。。。

今回は読めないという気持ちを立ち直らせるために
すらすら読めそうな軽いのを買って
読了の喜びをもう一度味わいたかったのです。

読書に対してものすごく自信を失っていた私。
ちょっとだけ立ち直れました^^

その他に、この前、奈良国立博物館で観た「西国三十三所」展の
図録を見た夫の所望で、三十三所めぐりをこれからして行こうと。

ひゃ~渋い夫婦やな~・・・と我ながら夫の趣味にびっくり(笑)
子供のときから御詠歌に慣れ親しんだ夫にとって
西国三十三所のお寺は重なるところが多いので馴染みがあるようで。

紀三井寺と 

粉河寺へ。 

この粉河寺というところ、
ダイナミックな建築美の非常に美しいいいお寺でした。好み♪
(拝観無料というのも好み^^)


石の庭も面白いし。

紀三井寺と粉河寺の間に、
こんなところにも寄ってきました。


    
        


          

駅に電車が着く時間ではなかったので駅長も助役も爆睡中でした。

つい最近、新聞で紹介されていて、
今度和歌山へ行ったら是非寄ってみたいところだったのです。

最後はここへ。


思いのほか素晴らしい展覧会。ルオーの精神世界、静謐な世界。
これを観れてすごく充実した日になった。

そして旅の〆はいつもの「銀平 三年坂」
このお店があるから十数年和歌山へ通っているのだと思う、きっと。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月18日月曜日

思わぬ休日をいただいて・・・。~前編~

お盆明けの週始め、予約が入っていたグループ旅行の方や家族旅行の方
偶然が重なってか、奈良倶楽部にしては大人数のキャンセルが出て
ぽっかりとお休みができてしまった。。。

これをどう捉えるべきか、少々悩んでしまうところでしたが

でも長年この仕事をやってきた私達、
これを有り難く、思わぬ休日をいただいたと思って
しっかり非日常を味わうことにいたしました。



出発前にたくさんの本を買い込んで、

テレビや新聞やパソコンのない時間をゆっくり読書三昧する。
二人で仕事以外の話をいっぱいする。
目覚まし時計を合わせないで体内時計で過ごす。

・・・くらいの計画を立て

犬も連れて行ける海辺の隠れ家へ、いざ!


     
          


小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月15日金曜日

母娘デート♪

忙しかった燈花会の10日間も昨日まで。
今晩の諸々の行事で、一応 奈良倶楽部の夏も一段落。

お盆休みで帰省中の娘と、久しぶりに一緒に歩きました。
ようやくゆっくり向き合えたような気持ちです。

月の美しい夜に、万灯供養会で賑わう大仏殿まで。








帰りはお決まりのコース。
 
二月堂へ寄って 
 
夜景に癒される。

それにしても・・・
ほぼ10日ぶりに出歩いたとはいえ、帰りは足腰がたがた(笑)
暑かったので、犬の散歩も夫まかせの毎日だったものね。

再来週に夏休みを取って、東京美術館めぐりの旅を計画しているのに
大丈夫かな?明日からもうちょっと歩こうっと。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月12日火曜日

早くも正倉院展の話題を・・・☆


               


夏の真っ盛りに気の早い話ですが、
先日、今年の正倉院展の会期日程が発表されましたね。

今年は10月25日(土)から11月10日(月)まで。

奈良観光のトップシーズンといえば、秋☆
そして秋といえば正倉院展☆☆

特に今年は60回記念の年にあたりますので、
どのようなものが出品されるのか今から楽しみです。

ところで出陳品とは別に、
今年はちょっとかわった記念品が用意されていますよ♪

それは、 オータムレイトチケットの購入者の方に
昭和21年(1946)開催の 「正倉院特別展観」(第1回正倉院展のこと)
復刻版チケットが記念品として進呈されるのです。

オータムレイトチケットとは、閉館の1時間30分前以降に販売する
当日券のこと。 博物館当日券売場でしか販売されていません。

通常大人料金が1000円のところ→オータムレイトでは700円に!
(前売り券では900円)
開館時間:9:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
      金・土・日・祝日は19:00まで開館。

閉館前というとちょっと慌しいかもしれませんが、
夕方には団体バスツアーの鑑賞者の方々も帰っていかれますので
人が少なくなるちょっと狙い目な時間帯、
今年は是非この復刻版チケットを手に入れようと思っています。
(でもきっと同じように考えている人も多いはず・・・返って混んじゃうかなあ)

正倉院展の詳しいことはこちらをご参照ください。

トップの写真は正倉院北側の塀のところ(7/30撮影)










2008年8月9日土曜日

奈良の暑さは案外・・・??



盛夏お見舞い申し上げます☆


連日の猛暑酷暑に、秋の訪れをまだかまだかと待ち望む日々ですが。

こんな暑い中でも、多くのお客様がお越し下さって、
本当にありがたいことで感謝感謝です☆

毎朝の天気予報で表示される”本日の最高気温”・・・。
近畿地方ではここのところ、当たり前のように35℃以上ですが、
それにひきかえ関東方面では最高気温が30℃から31℃。
こちらと5℃ほどの差があって随分と違います。そして
「あ~東京はいいなあ、涼しくって~」
と呟くのがここのところの私の日課になっています。
(何しろ東京には子供たちが住んでいる。
この母親は何を張り合ってるのやら!・・・笑)

で、つい東京方面からお越しのお客様には、
有り難いやら申し訳ないやら羨ましいやらの気持ち少々で、
「奈良は暑いでしょう・・・びっくりされたでしょう?」と
お話してしまうのですが、皆さんから返ってくる答えは

「いいえ、東京はもっと暑いですよ~。むわ~っとしてますよ。」

「え?むわっとしてるんですか?
ムシムシだったら盆地の奈良のほうが湿度が高そうですけど」

「東京はクーラーの放射熱が暑くて暑くて。
その点、奈良は緑が多くて、暑くっても暑さの質が違いますよ」

う~ん。暑さの質が違う!!!

地元にいると、盆地特有の蒸し暑さで「奈良の夏はとんでもなく暑い」と
勝手に決め付けて思っていたけど、そっかそっかそうなのね。

「それにお寺の中に入るとぐ~んと涼しく感じるし」とも仰って下さって。
「仏様の前にくると汗もす~っと引いていく感じがしますよ」とも。




日中は、けだるいような暑さだけれど、
朝早くや日暮れ頃には随分涼しく感じるし

奈良公園の木陰を吹き抜ける風のそよぎも 一瞬の涼。

そう、奈良の暑さは案外 健康的な暑さなのかもしれない。

立秋を過ぎてそんなことを思った夏のひととき☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月8日金曜日

新聞記事から奈良の話題を3点ご紹介☆

連日の猛暑と、週末を控え、かなり忙しくなってきたのとで
しばらくウロウロとお出かけもできなくなりましたので
今日はこの最近に載っていた新聞記事から奈良の話題をご紹介です。


その1>>奈良少年刑務所で
山下洋輔さんがピアノコンサート☆




今年創立100周年を迎えた奈良少年刑務所(般若寺の近くです)で
9月13日、ジャズピアニストの山下洋輔さんのコンサートが開かれます。

コンサートは受刑者ではなく一般の市民が対象で、入場無料。

9/13,9/14の2日間に行われる「矯正展」のプログラムの一環として
100周年記念事業として行われます。

奈良少年刑務所は山下洋輔さんの祖父、故・啓次郎さんが設計したもので、
1908年(明治41年)完成。今年が創立100周年にあたります。
受刑者を収容している矯正施設としては国内最古で、
ほぼ完成当時の形で残っている赤煉瓦造りの貴重な建物です。

11:00開演で、席は200席。
入場無料なので、先着順か、整理券発行か、入場制限するのか未だ未定。

問合せは同刑務所まで。(tel:0742-22-4961)

昨年の「少年刑務所矯正展」を訪れた時のようすはこちらを。

その2>>大仏さまの「お身ぬぐい」




8/8の朝日新聞朝刊奈良版より。
記者の方が「お身ぬぐい」の作業に参加した模様が載っているのですが、

大仏さまの手の平に乗って見えたこととして、

鼻の穴の中にさらに三つの穴があること。
腰のあたりに小さなドアがあって、そこから大仏の中に入れること。
大仏の内側には精巧な木組みがあって非常にうまく大仏を支えていること。
大仏本体の裏側には創建当時の鋳型の土の一部が残っていること。
膝元の所々に蓮弁部分にあるはずの毛彫りで刻まれた仏様の絵があること。
それは、戦国時代の戦火の修理をした時に蓮弁部分から継ぎ足したこと。


などなど、間近で見たからこそわかったことが書かれていました。

昨年の「お身ぬぐい」の日記はこちらに。

その3>>散華を古都の特産品に☆


  
   ↑
これは昨年、飛鳥園で買った杉本健吉画伯が描かれた散華のカレンダーより。

8/8朝日新聞夕刊より


寺が法要の際に撒くハスの花びら状の紙「散華(さんげ)」の
保存に向けたNPO法人を、奈良県の経済人らが発足させた。
芸術性が高く「手のひらサイズの美術品」とも呼ばれるが
配布後はそのまま散逸していた。
古都の新たな特産品として各寺に販売してもらい、
将来的には美術館の建設も計画している。


NPOは散華の印刷も請け負う岡村印刷工業が中心となって
「美術散華保存会」として発足。

『散華は奈良が誇る素晴らしい美術品なのに注目されてこなかった。
奈良の文化を広げるきっかけにしたい』と岡村印刷社長




本当に!大賛成!!
と、散華大好きの私は思いました♪


   ↑
これはヨーク・シュマイサーさんの描かれた散華。
大仏殿中門出口付近の売店で3枚1000円で販売されてます。

印刷されたものだけど、凝ったデザインが美しく
本当に「手のひらサイズの美術品」ですよね。

奈良が誇る素晴らしい美術品、奈良の文化がもっと発信できますように!

小さなホテル奈良倶楽部

2008年8月7日木曜日

なら燈花会2008

今や奈良の夏の風物詩としてすっかり定着しました「なら燈花会」


     

初日は夕方からの豪雨で急遽中止になり、
楽しみにして来られた方々や、準備で大変だった関係者の方々
本当に残念なことでした。

今日も夕方から少し黒い雲が出てきて
点灯直前までちょっとヤキモキされていましたが、

無事に点灯が始まり、夜の闇が深まっていくとともに
ろうそくの灯りが光の帯のように公園一帯でゆらめいて
美しい世界が繰り広げられていました。




ちょっと早い目に夕方から公園にいましたので
カメラを通して燈花会が始まるまでの様子をご紹介しましょう。

もうご存知と思いますが、燈花会で使われる2万本のろうそくは
毎日400人を越すボランティアの方達によって
夕方、芝生の上に並べられ、そして終わったらまた片付けられと
毎日毎日大変な手作業で灯りが灯されています。

16:30頃からカップを並べて 

18:00頃 
一仕事終えて皆さんお弁当をいただき小休止されてました。

こちらは「火の鳥」の形に並べられた春日野園地です。
向こうに大仏殿が見えます。



真っ暗になった時に危なくないよう
溝にもろうそくが。

カメラマン達もいい場所に勢揃い

夕闇せまる19:00前 

さあ、いよいよ点灯です。

普段はカップを並べた時点(16:30頃)でカップに水を張り、
ろうそくをカップの中に浮かべておくのですが

灯芯が雨に濡れると火が点かなくなるので、

雨が降りそうなお天気だった今日は
19:00ぎりぎりまでカップにろうそくは浮かべず、

ろうそくをカップに入れながら火を点けていくという
大変な作業をしていきました。

 
このろうそく入りのバスケットとチャッカマンをそれぞれ持って、

ろうそくの寝ている灯芯を

カップの中の水に濡れないように、しっかり立てて
そっと浮かべるように入れてチャッカマンで火を点けていきます。


    
        
ボランティアで来られていた方たち。
お母さんがろうそくをカップに浮かび入れて、
小学生の子供さん達がどんどん着火するという
チームワークで一生懸命お手伝いされてました。

私も少しだけ一緒にお手伝い。


たくさんのボランティアの方に支えられている燈花会。

私はいつも仕事中に抜け出してくるので
毎年ちゃんとお手伝いがしたいなと思いつつ
あまり時間が取れないのでボランティア登録もできずにいたのですが

今日はこうしてちょっとだけでもお手伝いできてよかったです。


さあ、すべての灯りがつきましたよ!

火の鳥も☆ 





燈花会は14日まで毎日19:00~21:45の間
奈良公園のあちらこちらで開催されています。

雨の場合など天候によっては中止になる場合もあります。
当日の開催確認は 0180-997-515へ。

燈花会にあわせたイベントもあります。
詳細はホームページで☆

小さなホテル奈良倶楽部