2008年12月29日月曜日

今年のベスト3!

今年もあと僅か。さて皆さま、今日のブログはといいますと・・・。
一度こういうのをやってみたかったのですが

「奈良倶楽部通信が選んだベスト3!」の発表です。

って何の?奈良倶楽部のことだから「奈良の観光地ベスト3」とか?
「奈良の伝統行事ベスト3」とか?ひょっとして「仏像ベスト3」??
いえいえ違います^^


では行きま~す。☆☆☆ジャジャジャジャ~ン☆☆☆

今年観た『心に残った展覧会ベスト3』の発表で~~す!

といっても、それほどたくさん観ているわけではなく(30件でした)
美術館や博物館へ行くことや、展覧会を観るのが大好きなだけで
専門的な勉強をしたわけでも深い知識があるわけでもございません。
本当に、単なる観ることが何よりも「好き」というだけなのですが。

展覧会場に流れる「気」・・これは作家や作品から発せられる気も
あるけれど、それに関わった人の想いから発せられるものもあり、
そういう全ての「気」から私はいつも大事なものをもらっています。



例えば「静謐」「深い思索」「満ち足りる」「真の豊かさ」
「迸る情熱」「真摯に向き合う」「魂の深奥で触れる」
「美の女神を捉えるための気の遠くなるような努力」「篤い信仰」
「美意識=エレガンス」「悠久の時間の中の自分は一瞬の時」

気恥ずかしい言葉で表現してしまいましたが
このようなキイワードが心を捉えて
ワクワクするような時間を過ごすことができた展覧会を中心に・・。

では栄えある第1位は・・・「エミリー・ウングワレー展」!

これはもう、作品から発せられるエネルギーがとにかく凄い!
ほとんど魂鷲掴み状態で心地よくふらふらになりました。
観終えた後で身体が心が気持ちよく踊りだしたくなるような
力強さや生命力が作品から湧き出していましたね。

次に第2位は・・・「国宝三井寺展」!

この展覧会は出展されている国宝の数々も素晴らしいのですが
それを長い歴史の時間の中でどれほど多くの人々が
どれほど大事にして守り、受け継いでこられたか、
三井寺の方々の篤い想いを出展物や展覧会全体の構成を通して
感じることができ、それがとてもスッと気持ちよかったですね。

最後に第3位は・・・同点で3つ
「西国三十三所展」「舟越桂~夏の邸宅~展」「ルオーのミセレーレ展」

それぞれの展覧会から違った形で感動を受けました。

奈良国立博物館での「西国三十三所展」は1位にしようかと迷ったくらい
重厚な展示によく構成された内容で大変よくできたいい展覧会でした。
仏像を信仰の対象ではなく彫刻というか芸術の対象として観ていた私に
観音さまへの心の扉を自然と開けさせてくれたというか・・・。
この前後に開催された「法隆寺金堂展」や「正倉院展」に比べると
少し目立たないようでしたが、何の何の。いや秀逸、奈良博やるね!

東京都庭園美術館での「舟越桂展」は場所と作品がどちらも絶妙に
マッチングして新たな調和が生み出されていた。
ただただ美しいエレガントな世界でした。

和歌山県立美術館での「ルオーのミセレーレ展」は何気に入ったので
思わぬ収穫というか、ルオーの精神世界に触れる機会を得られたことに感謝。


一応・・・今年鑑賞した展覧会の一覧です。

1月・猪熊弦一郎現代美術館(谷口吉生設計)
   豊田市美術館・法隆寺宝物館などを手掛けた谷口吉生の美術館自体
   見るのが目的だった。勿論猪熊弦一郎画伯も大好きです。
  ・「金刀比羅宮書院の美」展・・前年の夏に東京藝術大学で観たものを
   本来ある場所で再見したもの。襖絵などは本来の場所で鑑賞すべきと
   納得。美術館で観た印象とは比べ物にならないダイナミックさ。
  ・直島地中美術館・ベネッセミュージアム・家プロジェクト
  ・奈良県立美術館「絵画の冒険~抽象芸術の楽しみ~」
   こんなに近いのに、今年奈良県美はこの時しか訪れていない。反省。
  ・奈良市写真美術館「大和路巡礼―斑鳩の里―」

3月・国立国際美術館「エミリー・ウングワレー」・・このあと常設展を
   観てしまったが、教訓、素晴らしいテンションのまま立ち去るべき。

4月・奈良国立博物館「天馬」・・意外にいい佳作的な展覧会でした。

7月・奈良国立博物館「法隆寺金堂展」・・展示替えもあり2回鑑賞。
   一室だけの展示空間でしたが、小粒ながらピリッとしたものあり。
  ・滋賀県立美術館「ブルーノ・ムナーリ展」
  ・兵庫県立美術館「横尾忠則~冒険王~」

8月・奈良国立博物館「西国三十三所展」・・これは3度鑑賞しました。
  ・和歌山県立美術館「ルオーのミセレーレ」
  ・東京都美術館「フェルメール展」
  ・東京都現代美術館「PARALLEL WORLDS」
  ・サントリー美術館「小袖展」
  ・森美術館「アネット・メサジェ展」
  ・東京都庭園美術館「舟越桂~夏の邸宅」
  ・東京国立博物館「六波羅蜜寺の仏像展」
  ・法隆寺宝物館・・・ここと出合ったのは今年一番の収穫でした。

10月・高麗美術館「ポジャギとチョガッポ展」
  ・大阪市立美術館「佐伯祐三展」
  ・飛鳥万葉美術館「田中一村展」
  ・奈良国立博物館「第60回 正倉院展」

12月・細見美術館「琳派展ⅩⅠ 花の協奏曲」
  ・京都造形芸術大学「芸術と生活の根-李朝の輿-」
  ・何必館「上野憲男展」
  ・大阪市立美術館「国宝 三井寺展」
  ・奈良国立博物館「おん祭りと春日信仰の美術展」

  
数少ない鑑賞ながら、それぞれに感動し元気をもらえた展覧会でした。
仕事が忙しい時期は距離的にも時間的にも出かけられないことが多く
行きたいけど見逃している展覧会も多いです。
でもそれなりに楽しい「観るを楽しむ」一年でした。

来年の展覧会観始めは、まずは大山崎へ。
これを楽しみに年末年始の忙しい時期を乗り切りますね☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月28日日曜日

お正月のお出かけ情報


奈良県内の新春行事とお正月期間の特別開扉をご案内します。
(1月中旬以降の「お出かけ情報」はお正月明けにアップします。)

◇長谷寺「観音万燈会 」◇
・12/31 19:00~1/1 5:00
 本堂と399段の登廊に明かりが灯ります。
 長谷寺 tel:0744-47-7001
     http://www.hasedera.or.jp/

◇東大寺「大仏殿無料拝観」◇
・1/1 0:00~8:00
 大仏殿中門を開扉。
 中門の外では「とんど」、参道両側の水路では篝火が焚かれます。

◇大安寺「除夜の竹明かり」◇
・1/1 0:00~
 境内に108本の竹明かりが灯され新年を祝います。

◇護国神社「大とんど」◇
・1/1 0:00~1/3
 3日間、絶えることなくとんどが焚かれます。
 
◇橿原神宮「御垣内特別参拝」◇
・1/1~1/5(初穂料 1000円以上)

◇大神神社「繞道祭(にょうどうさい)」◇
・1/1 1:00~
 拝殿奥でご神火が切り出され、灯篭から大松明と火が移され
 三輪山麓の摂社末社18社を大松明を担いで巡拝する。

◇石上神宮「新春初太鼓・神火祭」◇
・1/1 0:00~

◇慈光院「なき龍 本堂絵天井特別公開」◇
・1/1~1/3 9:00~17:00
 天井に見事な龍が描かれ、手を打って鳴かせることができます。
 拝観料1000円(抹茶代含む)

◇信貴山朝護孫子寺「毘沙門天王秘仏御開扉」◇
・1/1~1/10 9:00~16:00

◇談山神社「特別内庭参拝」◇
・1/1~1/3 入山料無料
・1/2 13:00~神楽式

◇法隆寺「南無仏舎利 特別開扉」◇
・1/1~1/3
 南無仏舎利を納める南無仏舎利塔は13:00からの法要の間参拝可能。

◇霊山寺「薬師三尊 特別公開」◇
・1/1~1/3
 かや材一木造りで62cmの薬師如来が公開。
 脇侍の日光・月光菩薩の光背には十二神将が描かれている。

◇聖林寺「秘仏宝蔵天・弁財天開扉」◇
・1/1~1/3

◇浄瑠璃寺「三重塔内・薬師如来公開」◇
・1/1~1/3

◇浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像 特別公開」◇
・1/1~1/15

◇薬師寺「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開」◇
・1/1~1/5

◇薬師寺「吉祥天女画像 特別公開」◇
・1/1~1/15
 光明皇后を描いたものと伝えられている国宝の秘仏です。

◇春日大社「神楽始式」◇
・1/3 11:00より。
 巫女により本社中門前で神楽が奉納されます。

◇瑜伽神社「御神楽式」◇
・1/3 11:00より。
 御神楽式の後、お屠蘇の接待あり。

◇大和神社「御弓始祭」◇
・1/4 13:00より。

・・・・・・・

一年の最初に、国のはじまり奈良の地で。
2009年も佳き一年でありますように☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月27日土曜日

近鉄奈良駅「駅ナカSweets!」

あまり電車を利用しないので、暫らく気がつかなかったのですが
近鉄奈良駅の「駅ナカ」に何軒かお菓子店がオープンしているのですね。

今日は駅付近まで出かけるついでがあったので、お年賀の御菓子を
買い求めに「駅ナカ」の『御菓子司 なかにし』さんまで。
『なかにし』さんは奈良町にある老舗の和菓子屋さんで
私のお気に入りのお店のひとつなのです。
奈良町まではちょっと遠かったりするので、
こんな近くにできてちょっと嬉しいのです。

 天皇陛下ご来県の折に献上された御菓子

もう一軒お気に入りのお店がこちら『たまうさぎ』さん。

ここのきな粉だんごは本当に美味しくって、
よくお土産に買っていくのですが、今日は自分のおやつ用に^^


この2軒のお店以外にも、先日「葛根たおる」で紹介しました
『天極堂』さん 

また奈良倶楽部のご近所の『千壽庵吉宗』さんも出店されてました。
こちらのわらび餅はぷりっとしていて、わたくし結構好きです。

他にも、「Meets Bread! 」と題して
期間限定で話題のベーカリーショップが出店していたり
(ただ今の期間12/11~2/18までは『アルション』さん。)

「Meets Sweets」と題してスイーツの人気店が期間限定で出店していて
(ただ今の期間12/25~1/7は『鹿野(ろくや)』さん。)

色々なお店のパンやスイーツが楽しめるようになっているのですね。

「駅ナカ」だと、奈良の人もお土産に買って行けるし、
旅行者の方もお土産に買って帰れるしで、便利でいいですね。

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月26日金曜日

まだ「食べ物ブログ」は修行中です

今月は、忙しかった11月の反動で休業日には外食という日が多かった。
それも以前から贔屓の大好きなお店ばかり回って。
(今月中だけでも「めしあがれ」2回、「ごはん芽屋」2回、
なず菜」は先月と合わせて2回と、すごいヘビロテ^^)

美味しく楽しくいただいて、モチロン写真を撮るのを忘れてしまう・・・
という”食べ物ブロガーまだまだ修行中”の私なので、
ブログ内の「奈良のお食事処」というラベルに新しいお店が増えません。

そんな今日、今年最後の外食に出かけた先は「たべものや ちきん」さん。

そういえば、今年の『外食始め』も こちらのお店からでした。
お正月明けの4日でした。家族揃って出かけたのが ついこの前のようだけどもう一年経つなんて早いなあ・・・。
と、感慨深く思い出に浸りながら 夫と二人、「あと4日で二人とも帰省するね」とそんな話を中心に 、ちょっとだけこの一年を振り返り
お疲れさま会&慰労会。

今日は少しだけ写真も撮りました^^
もうもう絶品の美味しさです!
羽根付きギョウザ 

 夫お気に入りの
「スペアリブの蓮の葉蒸し」これ、おいしかったわ~♪


来年ももっともっと食べ歩きを楽しんで
お客様に美味しいお店をご紹介できるように頑張りますね☆
(あ、皆さん。私の外食めぐりは一応仕事ですからね、仕事!)

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月25日木曜日

この一年に感謝



クリスマス当日だというのに気持ちは年末モードで
今日明日の休業日は結構忙しかったりします。

早々にクリスマスデコレーションを片付け
お正月用のお花や色々なものを買出し。

例年のごとく気持ちだけは気忙しくあせってたり・・・。
そして、館内中を窓拭きした翌日は「雨降り」というジンクスに
今年も一人で苦笑い。毎年同じような年末の一週間を過ごしております。

そんな中、奈良倶楽部通信を通して出会った方々と
今日は、美味しいパン屋さんで楽しいお喋りなひとときを
一世代も二世代も若い皆さんの中に「入ってもいいのかな?」という
一瞬の迷いもあるのですが、それはそれ、これはこれ。(って何?笑)
という訳で、あまり深く物事を考えない性格がかえって良いのでしょうね。

ブログを通して出会った色々な出来事。多くの方々。
今年も楽しく過ごさせていただきました。どうもありがとうございました!

奈良の情報を奈良倶楽部ご宿泊のお客様向けに発信するという
このブログ本来の目的から脱線(笑)して、
自分のことや家族のこと、愛犬の話まで楽しく綴った一年でした。

書くということを通して、私自身も多くの事を勉強させていただき、
そしてまだまだもっと学ばないといけないことや知りたいことも多いと
刺激を受けた一年です。

これからも等身大の自分の言葉で「奈良の魅力」を
時々脱線しながらも書いていくことができればと思っています。

「奈良倶楽部通信」この一年間のご愛読、
皆さまどうもありがとうございました!!
少し早いですが、来年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月24日水曜日

除夜の鐘が撞けるお寺

奈良倶楽部から徒歩圏内、または車で動ける範囲の
「除夜の鐘」情報いろいろお知らせ致します++

◇「五劫院」の除夜の鐘◇

奈良倶楽部の2軒お隣にある、鎌倉時代創建のりっぱなお寺です。
23:45より、順番に参加者全員が一人で一撞き、つくことができます。
何人かと一緒ではなく一人で撞くことができるので、
思いっきり「ゴ~ン」と胸がすくように気持ちいいです!
甘酒・福酒がふるまわれたり、合格鉛筆、破魔矢の授与もありますよ。

本堂も開扉されていますので、あのアフロヘアの仏さまも拝めますよ!

 五劫院の鐘

◇「般若寺」の除夜の鐘◇

23:30頃から、参加者全員が順番に撞けます。
本堂が無料公開されてます。
福酒のふるまい有り。

 
◇「東大寺」の除夜の鐘◇

23:00より整理券配布され、
元旦の0:00より、8人一組で撞きます。

東大寺の梵鐘

とても大きな釣鐘であるところから大鐘(おおがね)と呼ばれています。
東大寺の鐘は、南都八景のひとつとして
その姿の美しさに加え、音色の美しさでも知られています。

また、東大寺大仏殿では、
元旦0:00より8:00まで大仏殿中門が開扉され無料で参拝できます。
大仏殿正面の桟唐戸が開かれそこから拝顔できる大仏さまは
神々しいばかり。(写真:奈良市観光協会)

◇「興福寺」の除夜の鐘◇

南円堂と菩提院大御堂の2ヶ所で。
23:00より先着100名に整理券配布されます。

◇「薬師寺」の除夜の鐘◇

23:00より全員に整理券配布。(越年写経の方優先)
31日夕方より1日夜明けまで金堂・東塔・西塔がライトアップされます。

◇「唐招提寺」の除夜の鐘◇

23:15より先着108名に整理券配布。

◇「西大寺」の除夜の鐘◇

23:45より開始。整理券なしで参加者全員が撞けます。


・・・・・・・・・・・

今年はどこのお寺で除夜の鐘を撞かれますか?
除夜の鐘を撞かれて、そのまま初詣にお参りに・・・

この日、奈良倶楽部は門限フリーにしております。
奈良で迎える新年をどうぞお楽しみ下さい。


一年の最後の夜を締めくくり、暮れゆく年を振り返る・・・。
新しい年が佳き一年となりますように☆

小さなホテル奈良倶楽部



2008年12月23日火曜日

Merry X’mas☆

今宵のテーブルコーディネイトは少しクリスマスアレンジで・・・☆


    
        
            

EARTH COLORさんに作ってもらったテーブルクロス。
ダークブラウンとサンドベージュの組み合わせで、かなりシックです。

今晩のお客様はある女子大学のゼミの学生さんたち。
担当の先生とは以前いらした大学からのお付き合いで
かれこれ15年以上、ゼミ旅行にご利用いただいているのです。
こういう風に継続して奈良倶楽部をご利用していただけるのは
本当にありがたいことで、クリスマスの頃にいつも感謝の気持ちで
一杯になるのです。継続していただいているからこそ
毎回新鮮な気持ちでお迎えしようと気を引き締めています。

また先日このクロスを届けに来ていただいた折にお聞きした出来事。
以前このブログにEARTH COLORさんのエプロンをご紹介したことが
あったのですが、その時の記事から早速エプロンをご注文された
お客様がいらっしゃったということ。小さな出来事ですが、
自分の文章から一つのアクションが生まれて小さな輪が繋がっていく。

面映いような嬉しい出来事でしたが、でもやっぱりそういう時こそ
気持ちを引き締めて臨んでいこうと・・と思ったしだい。

見えないところで、気持ちの中のどこかで繋がっている方達。
時々気持ちを寄り添ってくださってる方々。
ふっと懐かしく思い出してくださるひととき。

広い世界の中で、一人ぼっちではないといつも感じています。
本当にどうもありがとうございます。



明日は聖夜☆
どうぞ素敵な楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ☆
Merry X'mas☆★☆★

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月22日月曜日

片付け捨てる*気持ちのダイエット

昨日は一日中、家にこもって不用品の整理に集中していました。

師走に入ると毎年のように、片付け下手な自分の生き方や
不必要なモノが多過ぎる今の生活にいい加減ウンザリしてきて
「もっとすっきりした暮しがしたい!」とか
「物を整理してシンプルに暮したい!」とかいう思いが
活火山のようにぐつぐつ燃え立ってくるのですが。

↑この片付けは仕事場ではなくプライベートな空間のことで。
この空間にはちょっとモノを置いておく、ちょこっとコーナーや
ちょこっとスペース、そしてちょこっと部屋まで、
どんどんと野積み面積(笑)が広がるばかりで。
特に大忙しだった11月にはあっという間に勢力拡大されるのです。

プライベートな片付けに体力をあまり使うと
年末年始の仕事に差し障るといけないからとか
「何も年の瀬の忙しい時にしなくちゃいけないことはない。
新年早々のヒマな時にゆっくりペースですればいいのだ」なんていう
天の邪鬼な気持ちも邪魔をして
昨年は片付けに目をつぶったままの年越しを。

でもでも新年早々はいくら時間がたっぷりあっても
片付けモードにはならないのでした。。。(教訓です)

という訳で年の瀬の慌しい時期にパパーッと一気にやっちゃいました。

「暫らく使ってないものはこれからも多分使わない」を基準に
「勿体ない」という気持ちを封印して、捨てる捨てる捨てる。

物だけではなく執着していたシガラミやプライドとか精神的な面でも
手離して解き放して・・・。
一度すっきりリセットしてみると、随分と身も心も軽くなりました。

まだまだ捨てることの暴走止まらない勢いでしたが
とりあえずはタイムリミット。
クリスマス明けには仕事場の大掃除が待ってますので体力温存です。

・・・・・・・・・・

自室の本棚を整理していたら出てきた懐かしいノート。



奈良倶楽部オープン(1989年3月)当時からつけていた
その日のメニューやお客様の覚書などを記したノート。
なつかしいなぁ・・・。あの頃は200%の力を出していても
表には80%くらいしか出せてなかった。。。
でもあの頃の若くて青くて鈍くさかったかもしれないけど
一生懸命だった自分がなつかしい。
お客様の名前を見ると、ずっとお越しいただいている方のお名前も。
本当にありがたいことです。ありがとうございます。

そしてこんなかわいいノートも見つけましたよ。
幼稚園の年長さんだった娘が私達に書いてくれた「お手紙」のノート。



ぱぱしとりでさみしくないですか。
かなわみつねたらかえてくるからね。
(1988・8・2 子供たちと実家に帰省中に東京で一人暮らしの
パパを思って書いた手紙)
これを今読み返して夫、不覚にも涙!


ままおげんきでくらしてくらさい。
かなわパパままがだいすきです。ままわやさしいですね。

(1988・8・8 頭痛でねこんでいるママへのお見舞いの手紙)
これを読み返して私も不覚にもうるうる。

お掃除の後にご褒美のような嬉しい出来事でした。
子育てを終えた夫婦二人、想い出に浸る至福のひととき・・・。

あ~心が溶けていきそうなくらい幸せ♪
(子供たちの帰省まであと一週間。勿論このノートで盛り上がるぜ!)

年の瀬カウントダウン++
私にとっては家族揃って健康に年を越せるのが何よりのこと☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月19日金曜日

びっくりたぬき

さて、皆さま。
暫らく「おん祭り」についてなど、奈良の伝統行事を
ご紹介してまいりました奈良倶楽部通信でしたが。

今日はちょっと珍しい写真をひとつ。



場所は奈良市の南、大和郡山の街のまんなか。
歩道を悠々と歩いておりました。

信号待ちをしている私の横を歩いていたタヌキどん。
すばやくカメラを出す私。
今だ!とバチバチッとシャッターを押し一枚確保。

え、なぜ郡山にって?
それはそう、あそこのシュトーレンを買いにね。
ん、うまくシャッターチャンス狙えたねって?
実はその、車に吊るしたpananufWaさんの天使のサンキャッチャームから
虹の光がくるくる回るのを撮ろうかなと思っててね。

   ↑ ハンドルを持つ手に虹の光が☆

 
   ↑ アポロさんのシュトーレン
2~3日おいてからが食べごろだと聞いてはいたのですが
どうにも我慢できずに早速いただきました♪美味しい~♪

今年もいよいよ10日あまり・・・。
明日からそろそろ年末モードで気持ちを切り替えなければ☆

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月18日木曜日

「春日若宮おん祭」2008~その4「奉納相撲」「後宴能」

昨晩遅くに、若宮の神さまが還っていかれる「還幸の儀」。
私は、やはり出かける元気がなかったのでした。。。。

今朝の朝食の席で、行ってこられたお客様の「行ってみてよかったです~」
というお話を聞いて、それだけで満足していましたところ・・・

お昼過ぎに、里親仲間の知人からのメールあり。
神話を読み聞かせてから、神社にハマっている幼稚園児のお嬢ちゃんと
昨日「お渡り式」や「お旅所祭」を見学されたことなどが書いてあり、
今日は行けないけれど、お嬢ちゃんが「奉納相撲」を見たいという・・・

背中押されました。

おん祭りが終わった翌日18日に行われる「奉納相撲」や「後宴能」は
お祭りに関わった人達へのねぎらいの行事とも言われています。

この行事は今まで見たことがなかったので、行こうかどうしようかと
迷ってましたが、メールを読んで自転車を飛ばしました。
ではお嬢ちゃんのために写真をアップしま~す☆

奉納相撲は神事のひとつであり、まず最初に神職の方によるお祓いが。
向こうで寒さに震えている中学生諸君が微笑ましい。

中学校の部は平日ということもあり3名の参加のみ。
総当り戦の一部をご紹介します。
小さい子をついつい応援したくなるのですが
気がついたら大声で声援送ってたり拍手をしたり、楽しいものです。

     
        
成年の部、団体戦。西(写真の向かって左)が同志社大学相撲部。
年配のおじさんと当たるのですが、結構見応えあって面白いです。

     
          

奉納相撲は13:00より。お旅所の南側で行われます。

続いて14:00よりお旅所にて「後宴能」が行われました。
最初の演目「東北」のみ見学しましたので
一部写真にて紹介致します。


   
      

      

お旅所の行宮(仮宮)の前の9m四方の芝舞台。
今年は天気予報を見て、15日の午前に
この芝舞台に屋根をつけないことを決定されたらしいのですが
昨日は雨模様の一日で、舞台を移動したりしながらの奉納だったようです。
多分・・・お天気の神さまが若宮さまにヤキモチ??かな。

またメモとして、昨晩行ってこられたお客様からの情報です。
昨晩の「還幸の儀」は22:30頃にお旅所を出発。
若宮社には23:00に到着されていたようでした。

若宮社にお戻りになられてから一般参拝者の方も参拝できるのですが
それがすごく印象的でした・・というお話でした。

古都奈良の一年の最後を飾る伝統行事「春日若宮おん祭」
今年も盛大に行われました。今年で873回目。
平安時代に始められ途切れることなく続いているおん祭。

仕事もありましたので、おん祭の全てをお伝えはできなかったのですが
格式と伝統、古来から続く由緒あるおん祭の魅力の一端でも
感じていただければと思います。



小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月17日水曜日

「春日若宮おん祭」2008~その3「遷幸の儀」「暁祭」



ここ数年来、今年こそ行こう行こう!と思いつつも
やっぱり来年にしよう・・と直前に心変わりしていた「遷幸の儀」。

「奈良倶楽部通信」に記録として書きたい思いもあって
今年は、お客様方に同行させていただく形で、私も一緒に出かけました。

10年以上前に行った時の記憶を頼りに書いたのが昨年のブログ

すべての明かりが消された漆黒の浄闇の中
参道両脇に落とされる松明からの火の粉の小さな光の帯だけを頼りに
大勢の神官たちに守られ若宮の神さまがお旅所まで運ばれ行く・・・。

榊の枝を用いてご神霊を十重二十重に囲んで、全員が「ヲーヲー」と
警蹕(みさぎ)の声を発しながら神様をお遷しする様子は本当に神秘的で、
その厳かで神々しい神事に初めて接した時は
身が引き締まるくらい感動したものでした。

そういう体験をもう一度体感してみたいなあと10年以上も思いながら
中々行けないものでしたが・・・。

今回は2度目ということもあり、見えない神様を「目」で探すのではなく
「香り」や「匂い」そして「音」で感じてみたいと
自分の五感を研ぎ澄まして、「遷幸の儀」を体感しようと思いました。

といいますのも、昨年参加されたお客様が、翌日の朝食の席で

『真っ暗闇の中で、最初に杉の香りが匂いたって
それからほのかにお香を焚き染めた香りが通って行った時に
「あ、神さまがお通りになられた・・」と感じることができた。』と
おっしゃっていらしたからです。

夜の11時、お客様方と春日大社二の鳥居あたりに到着し
1時間ほど参道で神さまのお通りをお待ちします。

10年以上前はこれほどの人だったんだろうかと
びっくりするくらいの大勢の参拝の人達。
ざわざわとざわついた中で、自分の心が集中できるのか不安でしたが
ご神霊が自分の前をお通りになられた瞬間、
やはり「あっ」と感じるものがあり、それは一瞬の短い時間の出来事。

感動の時間があまりに短くて、あとは人の流れに身を任せてお旅所まで。

ただあまりに多くの人・人・人!
以前は「暁祭」での奉納が普通に見ることができたと
記憶しているのですが、今回あまりの人垣で何も見ることができません。

若宮さまがお旅所に着かれ、仮宮に遷されましたら明かりがパッとついて
煌々とした輝きの中で大きな二対の鼉太鼓(だだいこ)がその姿を現す

せめて、その様子だけでも見ることができればと思ったのですが
あいにくの小雨模様で、鼉太鼓にもカバーがかけられていました。

残念なことに昨晩は漆黒の闇夜ではなく、小雨まじりの明るい夜。
奈良の暗い夜に似つかわしくないあの明るさは何だったんだろう?


さて、無事お旅所の仮宮にお遷りになられた若宮さま。
一日限りのお遊び、存分にお楽しみくださいね!

今日17日は、丸一日、若宮さまに喜んでいただくために、
芝居の語源といわれる芝舞台の上で、数々の古典芸能が延々と絶え間なく奉納されます。(「お旅所祭」14:30~22:30)

この「お旅所祭」も、神さまが若宮社に還って行かれる「還幸の儀」も
これまた数年前に行ったきりなんですが・・・。
これもまた記録のために、本日夜遅くにお旅所まで出かけようか
ただ今思案中・・・です。(「還幸の儀」・・・17日23:00~)

今、これを書いていて、外は雨の音。
ちょうど「お旅所祭」が始まった時間です。

昨晩の暁祭も雨のため神楽の奉納がテントの中で行われました。
おん祭りを見学する人達も大変ですが、またこの祭りを支える人達も
大変なことと思いながら、昨晩は早々にお旅所を後にしました。

※参考までに、17日12:30より行われた「お渡り式」。
昨年の写真ですがこちらに少し載せています。
(今年は出かけませんでした。)

冒頭の画像は春日大社遥拝所より若宮社を遠望したもの(12日撮影)
この日の若宮社は、冬の陽射しを浴びてピチピチと輝いて見えました。
「若宮さん、もうすぐですね^^」と心の中で拝みながら尋ねると
「むふふ楽しみなことじゃよ」という答えをキャッチ☆
本当かな? ホントだよ!

小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月16日火曜日

清々しい日~東大寺法華堂にて

12月16日++快晴


          

抜けるような青空の下、東大寺法華堂(三月堂)まで出かけました。
一年に一度、今日一日限り公開の「執金剛神立像」を拝観するために。

・・・というよりも、実は・・・

この日の三月堂は、ご本尊「不空羂索観音像」の後ろ側に安置されている
秘仏「執金剛神立像」を拝観するために、諸仏像の安置されている内陣の
後ろに回れるのですが・・・(この日だけ両横を通れるのです)。

そのために不空羂索観音像や吉祥天、弁財天、日光・月光両菩薩に四天王像、全ての仏さまを背中からも拝観できるのです。

ご本尊以外は光背がないので均整のとれた美しい肢体を背中から見ることができ、また、横の通路からはすごく近い距離で拝観することもできるし
西側から洩れてくる陽の光で、広目天像や吉祥天などは自然光で拝観でき

この日一日だけは、三月堂の中でゆっくりと時間を過ごして
やわらかな至福のひとときを味わうことができるのです。

 
三月堂(法華堂)
 開山堂入堂のための行列。
といっても待ち時間は数分程です。
開山堂(国宝) 
開山堂より、二月堂(左手)三月堂(右手)を望む。


参考までにパンフレットより写真を掲載します。

   

左上は三月堂(法華堂)ご本尊「不空羂索観音像」うっとりする仏さま。
         (私は光背の市松柄がデザイン的にすごく好き)
右上は三月堂の秘仏「執金剛神立像」色鮮やかに残っていて素晴らしい!
下段は開山堂の「良弁僧正坐像」





・・・・・・・・・


今日12月16日は・・・
私達夫婦が初めて親になった日。
娘が私達の手元で過ごしていた小さな時を思い出しては
一日幸せを噛み締めています。
人、万物すべてのものに感謝の日。 
ありがとう!
そしておめでとう!万物すべてに祝福を、幸せを。




小さなホテル奈良倶楽部

2008年12月15日月曜日

「春日若宮おん祭」2008~その2 大宿所で「御湯立」

昨日は準備中で見学者もなくひっそりとしていた大宿所も
今日はたくさんの人達。
のっぺ汁のふるまいも有り
 熱々であったまる~♪
まんとくんもお目見えしたりしてました。

昨日の写真の→
こちらは今日の様子→
本物の鯛や鮭!(雉子はフェイクです)
現在も篤信者による懸物が境内に寄進されているのです。



本日はここ「大宿所」で、御湯立神事が3回行われます。

御湯立(みゆたて)とは・・・特別な一族の巫女さんが
煮えたぎる湯釜から笹で湯を振りまくなどして
おん祭に参勤する者たちを清めるという神事です。


    
        
            

巫女さんが腰に捲いている藁が
昨日手作りされていた「サンバイコ」というもので
安産の霊験あるといわれています。

そもそも「大宿所(おおしゅくしょ)」とは何なのでしょう?

場所は春日大社やお旅所から離れた、餅飯殿商店街の中ほどにあり
普段はひっそりと閉まっています。

おん祭で諸役を勤める大和士(やまとざむらい)が
神事奉仕に当って精進潔斎を行う参籠所だそうで

毎年12/15、17:00よりおん祭の無事執行を祈願する
「大宿所祭」が行われます。

今日も・・・神職や大和士の方々が大宿所の中に入り

    
        
祝詞を上げ、神楽を奉納されたりして祈願されていました。

春日大社のもう一つの祭礼「春日祭」が藤原摂関家中心の祭礼である
(春日大社主導の祭礼である)ことに対比して
「おん祭」は庶民の祈りや奉仕が祭りを支えてきたと言われてます。

大宿所がこの商店街の真ん中にあり、今日の神事を見学して
地元の人々の信仰がこの祭りを支え執り行っているのだということを
あらためて感じました。

のっぺ汁も飴湯も身体の芯からあったまってとても美味しかったです。
ご馳走さまでした!

明日12/16の神事は・・・☆

14:30頃・・ 大和士宵宮詣
       
15:00頃・・ 田楽座宵宮詣
       本社と若宮で田楽を奉納する。

16:00頃・・ 宵宮祭
       若宮社にて祭典の無事執行を祈る行事 
       この後、若宮ご殿は白のみとばりで覆われる。

そして、いよいよ17日0:00には若宮さまが一日だけのお遊びにお出ましに。

私は、16日も17日もお昼間は仕事の関係でもうお出かけできませんが
深夜に行われる「遷幸の儀」「還幸の儀」なら出かけられるかなと・・・。
(久しぶりにあの体感をもう一度味わいたいものです。)

夕方頃からぐんと冷え込んで深夜はもっともっと寒くて冷えます。
お出かけされる方々、どうぞ防寒対策だけはお気をつけてくださいね。

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