2009年1月29日木曜日

「ノリタケデザイン 100年の歴史」展



「祇園 又吉」さんへ行く前に待ち合わせたのが京都文化博物館。

ここで開催されている「京都美術文化賞受賞記念展」をまず鑑賞。
受賞作家の一つの作品は、『京都素敵二人組』のお一人である、
美術館学芸員のY氏個人所蔵のもの。

それから同じ館内で開催中の「ノリタケデザイン100年の歴史」展へ。

~オールドノリタケからディナーウェアまで~という副題がありますが
オールドノリタケを見るのが楽しみで、割合軽い気持ちで入ったのですが

すごい~!この展覧会見応え十分ありすぎですよ!

中でも秀逸なのが、色鮮やかな美しい『画帖』の展示です。

このデザイン画帖、当時の営業活動に使われたセールスブックなのですが
現物の商品を紙の上で手書きで精巧に表現したとても美しいものなのです。

そこに描かれている皿や壷の絵だけで充分独立した美しさが表現されていて(額装されているのもありましたが)まさしく額にいれて飾っておきたいと思うほどの素晴らしいものでした。

この展覧会では・・・
これが初公開となる色鮮やかで美しい画帖を軸に、
西洋の華やかな装飾図案と 日本の優れた技術から生み出された
繊細華麗なテーブルウェアの数々の精華を展観し、
ノリタケチャイナの全貌とその魅力を紹介します。(パンフより)

何よりも、いいものを作る!というノリタケの情熱や熱意みたいなものが
ガンガン伝わって、とてもすごいエネルギーをもらえたような気がしました。

美を極める、美を追求する、美を昇華させる・・・
それにしてもオールドノリタケの職人技の素晴らしさ!藝術の極みですね。

「ノリタケデザイン 100年の歴史」

会期:2009年1/6~3/15
時間:10:00~18:00(毎週金曜日は19:30まで)
休館:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
場所:京都文化博物館


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実は奈良倶楽部で使っている食器もすべてノリタケチャイナです。
20年前、このお店を始めるにあたって、当時住んでいた東京から車で
厚木のノリタケの工場直営ショップまで買いに走ったのが懐かしいです。

今年20周年を機に食器を見直そうかとも思っているのですが
とても丈夫でシンプルな魅力のノリタケチャイナも捨てがたく
この展覧会を観たら、もうこのまま大事に使っていきたいと思っています。


小さなホテル奈良倶楽部