2009年3月6日金曜日

修二会こぼれ話28~今年の「お松明」事情


  

   

3月5日++実忠忌

過去帳読み上げや走りの行などもあり
初日からの4日間とは人出の多さが違うような気がする日。

昨年に初めて 二月堂舞台の上からお松明を見学して大興奮。
あの感動をもう一度味わいたくて、今年も二月堂に上がりました。

間近で見るお松明の燃え盛る炎の大きさや飛び散る火の粉。
パチパチと杉の葉の爆ぜる音や焼け焦げる匂い。
練行衆が二月堂に入堂される時に差懸を踏み鳴らす音。
舞台の上を走る童子さんの威勢のいい掛声。

どれもこれもが印象深く
目に焼きつき、心に刻むことができました。


  
    

また今年は上座の僧侶が入堂される瞬間も拝見できました。
帰宅してからも、その瞬間の残像が消えずに心にとどまり
これから堂内で行われることまで想い巡らせてみると
とても有り難いことのように思えてしまいました。

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上で小耳にはさんだ話ですが。(東大寺職員のおじさん達の会話)

今年の方針として
・お松明が舞台の上を走るのは7本まで。
 後の3本は走ってもどちらでもいい。
・また舞台の上を勢いよく転がしながら走ることは控える。

ということが決まったそうです。

3/1の初日に下から見たお松明も、舞台の上を走ったのは7本だけ。
それもゆっくり歩くような感じだったので「あれ?」と
思っていたのでしたが、そういうことだったのですね。

お松明が10本上がっても、7本しか舞台には行かないというのは
元々本来の姿らしいです。年々派手な(勇壮豪快な)動きになって
大歓声、拍手喝さいを浴びるお松明に、もう一度初心に戻ってみよう
ということでしょうか?
12日の籠松明はどうなんでしょうね。。。気になるところですが。

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舞台上でお松明を見る場合の参考メモ

18:00までに上に上がらないと舞台には入ることができません。
見学する場所が狭いので混み合う日はもっと早くに入場制限があるかも。
写真撮影のために早くから場所取りをされている方も多いので
18:00ぎりぎりですと人垣二重三重の後ろになりますが、ご安心を。
お松明4~5本くらい出たあとは、最前列の人達もまた違う場所で撮ろうと
人垣が崩れますので、最後には前の方で見学できると思います。
目安として17:00前で最前列が取れるか取れないかというラインです。
昨日は17:30着で2列目でした。ご参考までに・・・。
(この日もご一緒の、こちらのブログもご覧下さい。)

小さなホテル奈良倶楽部