2009年5月21日木曜日

若草山に登る



新型インフルエンザ・・・
観光産業、宿泊業の一端にいます奈良倶楽部にとっても
兵庫、大阪で感染が確認された月曜日からは
「奈良は大丈夫ですか?」の問合せや、宿泊のキャンセルもあり
中々平常心を保てなかったりしていました。

小さな宿ということもあり、団体旅行や修学旅行を取っていないので
キャンセル件数にすれば僅かではありますが
社会全体の先行きが不透明なことで意味もなく不安感に駆られたり。

色々思うところもあるのですが、ぽっかりとキャンセルが出た今日。
午前中は家の片付けなどササッと済ませて、午後からはどうしようか。
思い悩んでいてもしようがないので思い切って若草山に登ってみようと。

見晴らしのいい、気持ちのいいところで思いっきり伸びしたり。
春日山原生林の森の中で思いっきり深呼吸してみたり。
そんな身体に気持ちいいことして気分もリセットしようと思ったのでした。

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若草山周辺は年に2~3度くらいのペースで登っているのですが
いつも裏ルートからばかりで入山口から入山料を払って登ったことがなく。
(大昔にはこのルートから登ったことはあるのですが)
宿泊のお客様には、私の「裏ルート」は、わかりにくいので
わかりやすい入山口からのルートをいつもお奨めしているのですが
奨めている当の本人が、このルートを登っていないのもどうかなと思って
そういう仕事がらみの思惑もあっての若草山登山。

以下、写真と文章で少々長くなりますが・・・。

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若草山は別名「三笠山(みかさやま)」とも言い
三つの笠が連なる形の山でそれぞれの笠を一重目二重目三重目といいます。
(三笠山は春日大社のご神体山「御蓋山(みかさやま)」とは別ですよ。)

では、入山ゲートで入山料(大人150円)を払って
登りやすい階段から登っていきましょう。

              
一重目の山の斜面 
一重目から二重目にかけてはかなり急な斜面!

このあたりから見える御蓋山(みかさやま)は同じ目の高さに見える。

御蓋山の右側に見える山並みは「山辺の道」に連なる山々でしょうか。
稜線の重なりの色のグラデーションが美しくて大好きな風景。

二重目から大仏殿を望む 

    
        
二重目から三重目まではそれほど急な階段ではなく
ゆるやかに登って行けます。
ようやく三重目。
山頂までは写真を撮りながらのゆっくりペースで40分弱かかりました。
御蓋山は下の方に見えます。


山頂では楽しいおまけが。大阪から来られたご夫婦に教えていただいて
足元に蕨がいっぱい生えているのに気づきました。
山頂からの雄大な風景に癒されるはずが・・・足元の
蕨採りに夢中になってしまった!採りだすと止まらない(笑)

     
収穫はもちろん夕餉の食卓に♪
蕨採りにもう一度登ろうかしらんと思うほど楽しかったし美味しかった。
やはり私は花より団子なのかしら(笑)

このあと、山頂駐車場あたりで少し休憩をして
春日奥山遊歩道から下山することに。(続く・・・。)

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トップの画像は大仏殿裏の講堂跡。
大仏殿前も入山口辺りのお土産屋さん通りも人出は少なかったけれど
そんな中でも奈良へ来てくださってる方もあり
しみじみとありがたいなぁと思いました。
奈良への旅の思い出が楽しいものでありますように!

小さなホテル奈良倶楽部