2009年7月30日木曜日

興福寺と東大寺*夏の夜間拝観のご案内

ナツは夜☆ナラは夜
陽が落ちて 真昼の暑さも和らぐ頃に
東大寺や興福寺へと 奈良公園の緑の木々をぬけて そぞろ歩きを楽しみませんか。


**燈花会期間中の東大寺と興福寺の夜間拝観日時のご案内**

◇東大寺・大仏殿◇
8/13 19:00~21:00(南大門から中門にかけて燈花会会場になります。)
8/14 19:00~21:00(同上                    )
8/15 19:00~22:00(万燈供養会が行われます。)

3日間とも17:30に閉門の後、19:00より特別拝観が行われます。
拝観料はこの時間に限り、無料です。
また、3日間とも観相窓が開いて大仏様を拝顔できます。

◇興福寺・東金堂◇
7/18~8/31までの毎日と9月の土・日・祝日 17:00~19:30(19:15受付終了)
※ただし燈花会期間中(8/5~8/14)は    17:00~20:30(20:15受付終了)
拝観料は大人 300円、中・高校生 200円、小学生 100円

**燈花会期間中は開館時間延長をしている施設が多いです**

◇奈良国立博物館◇
8/7・8/14・8/15・8/21・8/28は 19:00まで。(入館は18:30まで)

◇入江泰吉記念奈良市写真美術館◇
8/8・8/9・8/13・8/14・8/15は 19:00まで。(入館は18:30まで)

◇杉岡華邨書道美術館◇
8/10・8/11・8/12は 21:00まで。(入館は20:30まで)※8/10は臨時開館
燈花会にあわせ、書道美術館でもロウソクの灯りが並びます。

◇名勝大乗院庭園文化館◇
8/8・8/9は21:00まで。
庭園に灯りがともります。

◇なら工藝館◇
8/5~8/9の期間は21:00まで。(入館は20:30まで)

◇なら奈良館◇
8/11~8/14の期間は19:00まで。(入館は18:30まで)

WINNER'S BOUQUET

「まほろば総体」表彰式の花束は、こんなに可愛い!
お花の中に鹿さん♪ 奈良らしいフラワーデザインで素敵ですね。

     

陸上競技砲丸投げのWINNER'S BOUQUET☆
昨日、ご父兄の方がホテルにお持ち帰りになったところを撮らせていただきました。
準優勝おめでとうございます!

2009年7月29日水曜日

8月のお出かけ情報



盛夏です☆真夏の奈良はたっぷり暑いのですが
これぞ日本の夏!という感じでもあります。

お寺の伽藍の中や奈良公園の木々の葉陰で。自然の風の涼やかさもいいものです。
夏こそ奈良へ!どうぞお越し下さいませ☆

8月に行われる主な伝統行事や特別公開、イベントなどの情報をアップしました。
お出かけの参考にしていただければ嬉しいです。
(★印は奈良倶楽部通信内の過去記事です。)

<<伝統行事>>

◇8/7 7:30~ 東大寺「大仏様お身拭い」   
 東大寺大仏殿にて、年に一度の大仏さまのお身拭い。
 バケツ数十杯もの埃が出るそうです。

◇8/7 大神神社「七夕祭」

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」  
 この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。

◇8/10 南明寺「施餓鬼」

◇8/14 8/15 18:00~21:30 春日大社「中元万燈籠」 

◇8/15 19:00~22:00 東大寺「万灯供養会」  
 大仏殿の観相窓が開けられ、大仏さまの顔が灯に照らされ浮かび上がる。
 19:00~22:00の間は拝観無料。
 
◇8/15 20:00点火 「高円山 大文字送り火」 
 奈良の「大」の字は日本最大級の大きさ!
 「一」の部分が109m、「ノ」の部分が164mです。
 6月に大文字の火床まで登ったブログ内記事はこちら→ 

◇8/15 19:00頃から 「大柳生の太鼓踊り」大柳生交流館にて
 大柳生町の氏神、夜支布山口神社の分神を祀るところで、
 夜から氏子たちにより盛大な太鼓踊りが行われます。
 花餅をつけた御弊を背にし、胸に小鼓をつけた踊り手が打ち鳴らす
 太鼓の音に合わせて跳躍乱舞する踊りは、実に勇壮です。奈良県指定無形民俗文化財に指定されています。
 問合せ:奈良市観光企画課(0742-34-4739)
 (毎年毎年見に行きたいと思っているお祭ですが今年も開催日が仕事で断念です)

◇8/15 13:00頃と15:00頃「ほうらんや火祭」
 橿原市内 春日神社と八幡神社にて。
 松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
 約300年続く伝統ある夏の火祭り。
 問合せ:橿原市観光課(0744-22-4001)

◇8/15 天神社「阪本踊り」
 問合せ:五條文化博物館(0747-24-2011)

◇8/16 売太神社「阿礼祭」
 問合せ:売太神社(0743-52-4669)

◇8/23 8/24 17:00~21:00 元興寺「地蔵会万灯供養」  
 奈良町の元興寺にて 夜は拝観無料
 無数のお地蔵さんの前にゆらめく蝋燭の灯りが幽玄の世界のよう。

◇8/26 天河大弁財天社「七夕祭」
 問合せ:天河大弁財天社(0747-63-0558)

<<イベント>>

◇8/2 19:00~21:00 若草中学校階段にて「幻燈会」 
 まぼろしの多聞山城をろうそくの灯りで復元!
 幻燈会の写真はこちらに→

◇8/4 谷瀬の吊り橋「揺れ太鼓」
 問合せ:十津川村観光協会(0746-63-0200)
 
◇8/5~8/14 19:00~21:45 奈良公園「燈花会」 
 7つのエリアに約2万本のろうそくが灯ります。
 会場ごとに灯りの趣向も違って、色々なイベントもあります。 
 情報量が多いので詳細は燈花会のサイトを参照ください。

◇8/5~8/14 若草山1番ゲート「若草山・灯・夕涼み」
 この時期に若草山は開山されています。

◇8/7~8/9 15:00~17:00「鹿せんべい飛ばし大会」 
 鹿せんべい製造元の武田商店さん見学記はこちら→ 
 
◇8/24 11:00~16:00「元興寺地蔵盆まんぷく供養夢まつり」 
 元興寺境内にて奈良の若手料理人の会が屋台を出店。
 
◇8/29 8/30「バサラ祭」  
 今年で11回目、ストリートダンスを中心としたライブ感覚あふれる市民参加型の夏祭りです。
 会場や時間の詳細はHPでご確認ください。

◇~9/27 19:00~22:00 奈良公園各地「ライトアッププロムナード」

<<特別公開>>

◇8/1~8/12 9:00~16:00 五劫院「思惟阿弥陀仏」特別公開  
 通称アフロヘアの仏さまが、今年の夏も一般公開されますよ。
 奈良倶楽部の隣の隣 五劫院にて 

◇8/6 13:00~16:30 東大寺本坊(東南院)持仏堂「理源大師坐像特別参拝」
 醍醐寺を開かれた理源大師(聖宝僧正)が亡くなられて1100年になる今年。
 東大寺の東南院も教学の師としての理源大師の面目を伝える地で、
 毎年8/6に聖宝忌の法要が勤行されています。
 今年はその日の午後に「理源大師坐像」が特別開扉されます。申し込み不要、入場無料です。
 理源大師は奈良町の餅飯殿や東大寺境内白蛇川などとも関わって奈良の昔話でも知られています。

◇8/7 9:00~15:00 室生寺慶雲殿「曝涼展」
 一年に一度、立秋の日に室生寺では絵画を虫干しされます。
 慶雲殿にて一般公開される絵画の中には胎蔵界・金剛界の両曼荼羅もあり
 非常に行ってみたい気持ちに駆られています。

◇8/8~8/15 9:00~16:00 室生寺表書院「秘宝特別公開 」
 室生寺では9/30まで金堂内陣も特別拝観できますのでこの機会に是非どうぞ。
 6月に訪れた、金堂内陣特別拝観のブログ内記事はこちら→

皆さま どうぞ楽しい夏休みをお過ごしくださいね♪

 

2009年7月28日火曜日

空中大和茶カフェ

    

燈花会期間中に 奈良県庁屋上展望スペースにて
『空中大和茶カフェ』が開催されます☆

期間:8/5~8/14
時間:19:00~21:00
料金:700~1000円を予定
1回約20名、4回に分けた入れ替え制のようです。

東大寺や奈良公園を眼下に見下ろす奈良県庁の屋上展望スペース。
そちらで、奈良の銘茶「大和茶」を茶農家の方々がもてなす「空中大和茶カフェ」。
奈良の夏の風物詩「燈花会」と共にどうぞお楽しみください。

空間構成は「くるみの木」主宰の石村由起子さん。
きっと素敵な空間をコーディネイトされることでしょうね♪

茶葉 大和茶
お菓子 なかにし
氷 奈良氷室
菓子皿 十津川村森林組合

お問合せは「空中大和茶カフェ」実行委員会事務局(TEL 0742-27-8814)まで。

「くるみの木」のサイト奈良新聞などに詳細が載っていました。

2009年7月27日月曜日

晴れたり曇ったり

今日のお天気は 照ったり降ったり曇ったり☆

     
          
明日から始まる「まほろば総体」 
雨さえ降らないでくれればと願っています。

そして競技者の皆さんへ☆
祈健闘!








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忙しくなる前に英気を養おうと・・・本日の晩ご飯は
「たべものや ちきん」さんへ☆
久しぶりにいただく 羽根つきぎょうざや大きな唐揚げ。
本当に本当に美味しかった~♪
夫と二人でお食事中に 何度「おいしいね」という言葉を連発したことか。
これで夏バテ知らずに 暑い夏をのりきれそう。

2009年7月26日日曜日

ムフフのファミリールーム♪

奈良倶楽部には一室だけ4人部屋があります。
名付けてムフフのファミリールーム。
え?なぜムフフなのって思うでしょ。それはね・・・☆

ベッドが川の字のように4つ並んだだけの、本当にいたってシンプルなお部屋。


このファミリールームを、大きなベッド2台+ソファなどを入れたちょっと素敵なお部屋に変えたいなぁ・・
と、思い始めて、かれこれ10年近く。
頭の中では、こういう間取りに ああいう家具を・・・と素敵なセンスがいつもぐるぐる。
どこかへ出かけてヒントを見つけては、頭の中のインテリアも新しくバージョンアップしたり。
そんな風に、想像の中でムフフと楽しんでいるばかりのファミリールーム。

そろそろ潮時、今年こそ改装するぞと思いつつ。
夏休みになると、家族旅行で いきなり稼働率99%くらいに毎日フル稼働。
そんな訳で、中々踏ん切りが付かないのです・・・。

先日、このお部屋を見られた、とある家具屋さん。
いろんなデザイン、アイデアが湧き出てくるようで瞳がキラキラしていましたね。
ムフフ♪いつか踏ん切りついたらデザインおまかせしてみよう♪

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今日はちょっとうっかりミスを。
もう1ヶ月前に、夏休みのご家族旅行をご予約いただいていたお客様に
パンフレットを送りますとお伝えしながらすっかり忘れていたようで
お客様から「まだ届かないのですが」とお電話がありました。

家族旅行を楽しみにしながら、お宿から届くパンフレットを待ってくださっていたご様子。
大変ありがたい気持ちと共に、旅に出る前のワクワク感や嬉しさがすごく伝わって
家族旅行の楽しい思い出のお手伝いができることの喜びを感じたのでした。
お客さまをお迎えする喜び。
久しぶりに新鮮な気持ちになりました。ありがとうございます。

2009年7月24日金曜日

東大寺のお地蔵さまと、正倉院展の日程

今日もお地蔵さんの話を少し++

昨日お参りした、福智院のお地蔵さまが日本一大きいという話でしたが
「東大寺念仏堂ご本尊の地蔵菩薩像も、かなりの大きさよ」と
しをんさんからお聞きしましたので、早速行ってまいりました。

お堂正面は閉められていますが、脇の扉が開いていまして、そこから拝顔させていただきました。
いやあ、かなり大きいです。とてもりっぱ。福智院のお地蔵さまよりひょっとして大きいかもしれません。

筒井寛秀師著『誰も知らない東大寺』にも記載があり

ご本尊の地蔵菩薩像の胎内には「夜泣き地蔵」と呼ばれる小さなお地蔵さまが奉納されていたそうです。
大きな地蔵菩薩像、夜泣き地蔵、共に鎌倉時代の作で重文です。
念仏堂では8/23にお地蔵さんのお祭りがあるそうですよ。(18:00より2時間くらい)

東大寺の諸堂や塔頭寺院には多くのお地蔵さまが祀られていますが
念仏堂の他に重文指定されているのは、公慶堂、法華堂、知足院、真言院の地蔵菩薩像。

このうち、知足院の地蔵菩薩像は毎年7/24の朝に一般公開されるのみ。

知足院は、奈良倶楽部から一番近い東大寺塔頭(たっちゅう)でありながら
普段お堂を閉めてらっしゃるので、石段下を通っても境内までは中々入ることもなく
(奈良八重桜の時期には何度か足を運びましたが・・・)
「文使の地蔵」と名付けられた大変ハンサムなお地蔵さまにお参りするのは初めてです。
(お地蔵さまの云われなどはこちらを参照ください。)

午前8時頃から1時間ほど、東大寺一門の僧侶たちによる法要のあと
お地蔵さまの間近にまで近寄り お参りをさせていただけます。
本当に、"眉目秀麗"という言葉がぴったり。目があってドキっとするくらいの素敵なお地蔵さまでした。

同じく『誰も知らない東大寺』より、「文使の地蔵」の云われの項から父の手紙の一文を抜粋します。

仏の浄土に往生した父の筆跡の返事には
「生者必滅は世の常のことである。会えるものはまた離れるということは、この世の定めである。
汝と我とが生をへだてていることは、しかたのないことである。
我は前生に東大寺の奉行を務め、造寺修仏の功をいたし、
また仏法を興して世の人の利益をはかることに誠をもって行ってきた。
その故で弥勒菩薩がおわします都卒の内院に生まれ、弥勒菩薩の説法を聞き、
身心安楽であって、まことに自由自在である。このことは天上界の快楽よりも勝れている。
だから嘆き悲しむことはない。汝は常に東大寺に参詣して大仏様を拝んだなら、
必ず我と同じ仏の浄土に往生することができるであろう。何事もその時くわしく申す。」と書いてあった。


・・・生をまっとうし、またあの世でいつか会おうと。
そんな風に残された人に言える、そういう人生を送れるようになりたいものです。
たまたまこの一文に出会って、そして今朝は東大寺一山の声明を聴聞し
何だかしみじみと有り難いなぁと思ったのでした・・・。

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ところで、東大寺の公式ホームページがリニューアルしたようですよ。
3Dバーチャル参拝とか子供さん向けのページとか面白いですね。

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また「正倉院展」の日程が発表されましたね。
今年は天皇陛下御即位二十年記念として、例年より3日会期が長いです。
「第61回 正倉院展」は平成21年10月24日(土)から11月12日(木)まで。
光明皇后直筆の書や、大仏開眼会で演じられた音楽劇の仮面など66件が出陳されるということです。


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7月に入って、11月ご宿泊のご予約を受け付けています。
正倉院展の開催期間の問合せも多く、皆さまの関心の高さがうかがわれます。
まだまだ先のことと思っていましたが、こうして期日の発表があると
毎年のことながら、また気の引き締まる思いになります。

でもその前に、まほろば総体、そして燈花会と・・・気力体力充実させて頑張らなければ!

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今日の鹿画像++

     
          
ついつい赤ちゃん鹿に目がいくのですよね♪
写真上:お父さん鹿にくっついて仔鹿が2頭。ちょっとめずらしい組み合わせのような気がします。
写真中:講堂跡で。バンビちゃんがすごく増えました。やっぱりペタンと座りこんでます。かわいい♪
写真下:同じく講堂跡。ここにはりっぱな角の牡鹿がいて、通るたびにチェックしてしまうのです。

2009年7月23日木曜日

福智院の日本一大きいお地蔵さま

7月23日は奈良市内のあちらこちらで”お地蔵さん”。
奈良倶楽部のご近所でも今宵は賑やかにお地蔵さんをお祀りされています。
(奈良きたまちのお地蔵さんを、昨年の7/23にレポした様子はこちらに。)

先日お伺いした法華寺さんで、「福智院には日本一大きいお地蔵さんがあるよ」という話を聞きました。
「ん?日本一大きいお地蔵さん?日本一大きいお地蔵さんといえば
私の地元、京都府木津川市にある泉橋寺のお地蔵さんだよ」と私。

何でも福智院のお地蔵さんは木像では日本一の大きさだとか。
そして我が泉橋寺のお地蔵さんは、石像で日本一なんだとか。

ふ~ん、そうなんですか。それでは早速お参りに行かなくっちゃね。
・・・と、本日炎天下のお昼前。奈良町近くの福智院まで自転車を飛ばして行ってきました。
しかし、このお天気!これが昨日ならどんなによかったことでしょう。

木陰で休む鹿。今日は木漏れ日がキラキラ。

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それにしても福智院。ここはいいお寺ですね。
大きなお地蔵さまもとてもりっぱで世界中の子供たちを守ってくださるような。
自転車で行けるくらい近い所にあるのに、どうして今まで訪れたことがなかったのか不思議なくらい。
普段でも開門されていますので、いつでもお参りにいけるのですね。
日本一大きいお地蔵さまの写真は、福智院のHPからご覧下さい。
地蔵尊の光背の化仏がちょっと素敵☆

こちらのお地蔵さんは福智院の境内に祀られている小さなお地蔵さん。
一体一体、どれも味わい深い表情をしています。
  

それから、参考までに我が故郷の泉橋寺の日本一大きいお地蔵さんはこちらをご覧ください。

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おまけの画像
ご近所の五劫院のお地蔵さん(左)は「見返り地蔵」
 こちらもご近所、空海寺のお地蔵さん。

2009年7月22日水曜日

今日、奈良では++

部分日食の時は、三日月形の木漏れ日が見られるという。

奈良公園の雑木林は今の季節 しっとりと水気を含んで万緑鮮やか。
緑の梢の 木々の間から降りそそぐ木漏れ日。
緑の芝に ゆらゆら揺れる光の三日月。

美しい光のページェントが見られるといいな・・・と。
でも今日の奈良の空はどんよりと厚い雲に覆われていて
期待の天文ショーは残念ながら楽しめませんでした。

11時前後、奈良公園浮雲園地のベンチにて
カメラ片手に「お日さま、出てきて!」と空を見上げながら
撮るともなしに撮っていた「鹿画像」などを++
 
     
ついつい目が行くのがバンビちゃん。お母さんと一緒に草を食む姿も可愛いけれど
あまり長く立ってられないのか、すぐペタッとへたってしまいます。
あれ?こちらはひょっとしてお腹が大きいのかしら?

こんな風に一列横並びでむしゃむしゃ食事風景も珍しい。

どんより空の奈良公園 
 あちらこちらで、百日紅の花。

2009年7月21日火曜日

奈良国立博物館「聖地寧波―日本仏教1300年の源流」展

  

昨日、奈良国立博物館で開催中の「聖地寧波―日本仏教1300年の源流」展を観に行きました。

「寧波(ニンポー)」という聞きなれない地名。
馴染みの薄い名前が展覧会名についている・・・。

奈良国立博物館で開催されました、一昨年の「美麗」そして昨年の「天馬」
私にとって馴染みのない名前がついた展覧会が、どちらも素晴らしく充実した内容でありましたので
展覧会名から内容が想像しにくいながらも、今回も期待に胸ふるわせて行ってきました。
そして、やはり期待を裏切らない、凄い凄い!見どころいっぱいの展覧会でありました。


寧波は古来より中国有数の港として栄え、中国仏教の一大中心地でもあり
日中交流の窓口となってきたところです。 この展覧会では
寧波からわが国にもたらされた仏像・仏画等の名品、仏教美術の数々を一堂に展示しています。

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では、鑑賞後のお楽しみ♪ 数々の名品の中から
個人的なお気に入りをリストアップします☆

仏像では++
パンフレットに載っている『観音菩薩坐像〈楊貴妃観音〉』(京都・泉涌寺)(展示は8/2まで)は
頭部の飾りがとても美しいし、左脇に位置する『韋駄天立像』もかっこいい。
同室に展示されていた『観音菩薩坐像』(神奈川・清雲寺 )(展示は8/2まで)は片膝をついたポーズが素敵。
そして『釈迦如来立像』(京都・清凉寺/国宝)といったら何て美しいのでしょう!
博物館の中でも思わず合掌してしまう・・・そのような気品のある仏さまでした。(展示は7/30まで)
この釈迦如来像の中に納入されていたものも展示されていて、その中でも
『絹製五臓』が複製品でしたが、中々面白いなあと思いました。


工芸品では++
さすが道長!と感じ入るくらい素晴らしい『藤原道長経筒』(国宝)や、
沈没船から引き上げられた『青白磁梅瓶』など、工芸のお気に入りは買いたい目線で選んでしまいます。

書では++
道元の筆になる『普勧坐禅儀』や栄西の『唐墨筆献上状』などに
高名な僧による墨書を今の時代に見ることの不思議を感じました。

絵画では++
絵画好きの私は、雪舟の『破墨山水図』もよかったけれど、何といっても『五百羅漢図』を一番に挙げたい。
大徳寺に伝わる『五百羅漢図』は元々100幅(1幅に5人の羅漢さんが描かれて合計500人)あったのですが
明治初年頃に幾つかがアメリカに渡り(アメリカに渡ったうち2幅が里帰り展示されている)
大徳寺に現存するのは82幅。この82幅が、展示替え3回に分けて全幅が期間中に奈良国立博物館にきます。

『五百羅漢図』というのは初めて観ましたが、これはこれは、絵画的にも素晴らしいものですね。
絵を観たのも初めてですが、そもそも羅漢さんって何なんでしょうか?

羅漢とは、修業を積んで仏に近づいた存在で、特別な能力を持っています。
『五百羅漢図』の羅漢さん達は、寧波の近くにある天台山辺りで500人で集団生活をしているようで
100幅の絵画の中では、その羅漢さん達の日常生活などが生き生きと描かれています。

選ばれたモチーフ・画題がまず面白いのだけれど、そこに描かれた人や動物や仙人や鬼や
どれもこれもが動きがあって、とっても絵が上手い。
博物館のサイトの中の『五百羅漢図』一覧表を見ていると
「虎の歯磨き(展示期間:8/18-8/30)」というのがあって、思わず笑ってしまった。
今回の展示の中でも、3頭の鹿が花束を銜えて羅漢さんに捧げている絵があって
その鹿の顔が何ともいえないくらい微笑ましいのですよ。

見ていて、見飽きない『五百羅漢図』。
奈良に住む者の特権として、3度の展示替えなんか物ともせずに、よっしゃ全部観に行くぞ☆

**で、ここでお願い。
こういう私のような人のために、2度目、3度目の鑑賞は少しずつお安くなるような
システムを作ってほしいなぁと思います。
(友の会のパスポートと、いただいた招待券などで鑑賞している私が言うのも何ですが・・・。)

とにかく、メチャクチャ中身の濃かった充実の展覧会。
たっぷり時間を取って(2時間では足らなかった)体力も蓄えて鑑賞されることをお奨めします。

展覧会の詳しい内容は奈良博のサイトを参照して下さい。
夏休み期間ということもあって、小中学生向けの催し(映画やカルタ大会)もありますよ。
大人の方には公開講座やサンデートークなどの催しも。

また、観覧券につきましては
・8/13・8/14・8/15は小・中学生の観覧料金が無料に。
・7/22・8/22は「夫婦の日」につき、ご夫婦で観覧される場合は一般料金の半額に。
・前売券は会期中でも近鉄の主要駅などで販売されています。


「聖地寧波―日本仏教1300年の源流」展

会 期: 2009年7/18(土)~8/30(日)
会 場:奈良国立博物館 東・西新館
休館日:毎週月曜日 ただし7/20(祝)と8/17は開館し、7/21(火)は休館
開館時間: 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金曜日および8/13(木)・8/15(土)・8/16(日)は19:00まで開館

2009年7月20日月曜日

白い鹿


     
          
東大寺南大門の南、参道そばの所で見かけました。
今年産まれた赤ちゃんでしょうか?

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「奈良の鹿愛護会」のHPの中に『白シカ』についての記載がありました。
ここ十数年の間にも4頭ほどの白鹿が産まれているようです。
ただ、白いから珍しくもあって、人間に追いかけられることが多く
そのために交通事故に遭ったり、ストレスをためて病気になったりと
みな短命に終わっているようです。
帰宅してこの記事を読んで、ちょっと反省しています。
そばに寄らずに、かなりのズームで撮りましたが
やはり珍しいのでカメラに収めたいと思ってしまいました。
そっとしてあげなければいけなかったですね。。。

2009年7月18日土曜日

描けた☆

忙しくなる前にと、ようやく先週に描き終えた油絵。
近代美術協会展(8/20~8/30 於:東京都美術館)今年の出品作はこれです。

 「DANCING EVERYWHERE」

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おまけの画像 制作途中はこんな感じでした。
  

作品を描きだした1月頃は、イスラエルのガザ攻撃が激しく
ニュースで接して感じた、やるせない怒りを何とか表現したいと思ったのが核になっていて。
ふりそそぐ砲弾や、護られているべき場、囲まれた中と外、違う価値観・・・
そういうものを表したいと思いつつ、筆をすすめていたのでしたが。
制作に集中できる冬のオフシーズンが過ぎ、春の観光シーズンは仕事に専念するため
一旦、制作はお休みするのですが、その間に、自分を取り巻く環境に
(時々ここに出てくるけれど、突然の義母との介護同居という)多大な変化があり
LOVE&PEACEもいいけれど、自分の足元はどうよ・・・と、これまたひどく内省的に。

自分の心情や想いって漠然としたイメージで感じるものがあっても
それを何か形に表現するというのは、本当によほど、
言葉に置き換えられるほどの確かなものを持ってないとだめですね。

結局、たった一人への奉仕もできずに、世界平和を叫ぶ資格なんてないだろうと
自虐的になりながらも、どこか楽天的に物事を考えている自分もいて。

表題の「DANCING EVERYWHERE」は世界中でダンスするMattさんから
前向きな気持ちをいつももらっているから☆
でも大きなLOVEは小さなLOVEの積み重ねやんね。足元コツコツ大事にします。

2009年7月17日金曜日

法華寺「蓮華会式」

夕方より 法華寺「蓮華会式」へ行ってきました。

       
               


本堂前につくられた茅の輪をくぐる夏の悪疫解除祈願で
神社でいう水無月の「夏越しの祓」にあたるものなのですが

法華寺では日暮れからこの茅の輪くぐりが行われますので
境内に灯された燈明、燈籠の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出して何ともいえない感じがします。


   
      
         
            
               
                   
日没間近の午後7時。ご門跡による悪疫解除祈願のあと、茅の輪に掛けられていた結界が外され
ご門跡に続いて尼僧さま方、そして一般参拝者の方々と・・・
茅の輪をくぐって本堂へ入導し、祈願法要が営まれました。

また、境内の「光月亭」にて「茅の輪がゆ」も接待していただけます。
お粥の上にのっている小豆と、法華寺の庭で収穫された梅干が美味でした。
  
  

法華寺「蓮華会式」

例年7月17日 17:00~21:00(閉門)拝観料は無料になります。
       17:00より茅の輪がゆ接待(光月亭にて)
       19:00より法要厳修。茅の輪くぐり。
ポスターやお守りの茅の輪も尼寺らしい上品さで。

::

夕方早くに法華寺に参りましたので、法要が始まるまでの少々の時間を
ちょうどお寺の行事をお手伝いされている方のそばで待っていました。
その時に世間話的にお聞きしたことなどを「こぼれ話」として・・・。

昨年までは、17:00に法要を厳修されていたのですが
その時間帯ですと、燈明の灯りが映えないということで、今年から19:00に変更になったそうです。
多分、来年もこの時間割で行われるだろうということです。
(最後に全ての灯芯を消したりと、片付け終了が遅くなりそうで大変とおっしゃってました。)

また、その方達がこの「茅の輪」を今朝から4~5時間かけて作られたそうで。
茅の輪の芯の萱を包んでいるのは、矢羽模様のついた矢筈萱。
これは毎年、法華寺の庭に生えているのを使用して作られています。
   
でも今年は東京の「奈良まほろば館」にも茅の輪を6月末に作って送ったので
法華寺の庭の矢筈萱が足らなくなり、急遽、平城宮跡へ刈りに行かれたそうです。

「奈良まほろば館」で展示したおかげか、今年はすごくたくさんの方にお参りに来てもらっていると
喜んでらっしゃいました。**実は私も「奈良まほろば館」に展示されていた茅の輪を見て
法華寺にお参りに行ったのでしたが・・・。